ときどき

2003年7月22日
俺ってばあんちジブリだよな?と我に返ってみる。
基本的に宮崎高畑両監督の作品は好き。
ジブリ作品という枠組だけで人がもりあがってるのがたまらなく嫌。それだけがアニメみたいな言い方する人は特に嫌い。
俺は、映像文化としてのアニメがすごく好き。特に劇場作品として世界で地位を確立したという点ではジブリ作品はすげぇと思います。
でも、ね。
彼らは別に、週間もの作ってるわけじゃないから。

世界が驚くようなクオリティの作品を毎週配信していける。
その技術レベルに恥じないような、そういう作品づくりを忘れて欲しくないなぁと思うのです。

ディズニー映画。劇場で生まれて初めて見たんじゃないかな。他に見てたとしても覚えてないな。ダンボと白雪姫くらいしか覚えてないし(古いよ
なんつぅのか、日本のアニメ制作会社と同じ危惧を抱きました。アニメしか知らない、それしか人生に存在しない連中が、「人のため」と言いながら自己満足のために作るアニメ。そういう印象。
技術の派手さだけに満足してませんか?
20年前のセルアニメでアキラ作っちゃった人がいるっていうのに、デジタルアニメでこの出来ですか?と聞きたくなった。
そういう意味でわざわざディズニーからデジタルアニメーションの技術を輸入しておいて、水彩風アニメ作っちゃった高畑監督はやっぱり好き。そういう挑戦とか、驚きとか、そういうものを大事にする人たちだということが、まず大切なんじゃないだろうか。

子供を対象にしたアニメーションコンテストの風景を以前、何かで見ました。テレビだったのは確かなんですが。ディズニーのスタッフとしての登竜門だと紹介されていたような気がします。
確かにね、その技術に触れること。チームとしてのアニメ制作に触れること。それはすごく大切なイベントなんだと思う。でも、アニメしか娯楽のない人のアニメは作品としてつまらない。どこまでもありきたりな、見たことのある作品に終始することが多い。そういう、つまらない作品しか作れない子供を育てることにはなりませんかと、思ったんです。

何もかもがそうだけど。
こどもたちが自分の行き先を見失ってないかなぁとか、思うのです。

世界に埋もれている、本当にいいものを世に出す仕事をする。そういう活動に、今、入ってるんだと思います。以前のジブリライブラリーの人間は何を食べてきたかのDVD化といい、キリクと魔女の上映といい。
ジブリジブリと絶賛するだけの人たちは嫌いだけれど、そういった宮崎さんや高畑さんの活動は本当においらは大好きなのです。
あの人たちは本当にアニメーターであり、制作者だなぁと、思うのです。

今更ながらに宮崎さんが企画で出していた東京物語のアニメ化が実現されなかったのが残念だったりするんですが。
…ジブリ顔の草ちゃんは見たくないからなぁ…(笑
よかったのかもしれない。うん。
(東京物語…昔むかし、ふくやまけいこさんがアニメージュで連載していたまんが)

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索